こんにちは、あぷりこっとです!
今回読んだ本は、「奴隷の哲学者エピクテトス-人生の授業」というタイトルで、私が読んだ直後に衝撃を受けた好きな本の1つでもあります。
皆さん、エピクテトスってご存じですか?
ローマ時代のストア派を代表する哲学者です。
哲学というのは簡単に、人生やあらゆる物事の本質を突き詰めるなど常識を疑い、1から考え直していくことであり、
ちょーっと何言ってるんだろ??
と思う人もいるかもしれません。
哲学者と言えば、私たちとは程遠いい、なんとなく賢い人たちが述べてる難しい印象があるのですが、彼は地位や財産とは無縁な一般庶民であり、奴隷出身だという点にも驚きです。
本書を読み、過去に私は普段抱えている悩みが一気に小さなことのように思え、皆さんと一緒に日常のあらゆる事象に対してどう向き合うべきか、改めて人生を少しだけ見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
個人的に私が好きだったフレーズをピックアップして書いていきます^^
悩みの原因は気にしなくてもいいことに意識が向きすぎているから
自由に至る唯一の道は「我々次第でないもの」を軽く見ることである
エピクテトス「人生の授業」より引用
これは本書の冒頭に出てくる言葉です。
少しだけ分かりずらい様な感じがしますよね。
この世のあらゆるものには、「我々次第でないもの」と「我々次第であるもの」とも両者が存在しています。
私は過去の悩みの種として、周囲からの目線や評判、地位、名誉を気にしてしまい、考えなくていいことまで考えてしまうことでした。
それによって悩み苦しんでしまう経験があったのをよく覚えています。
誰かと過ごしコミュニケーションを取るのはこんなにも楽しいのに、悩みを生むのもまた人なのかと思うとちょっと皮肉に感じてしまいます..
彼(エピクテトス)は、いくら考えても何も変わらない、どうにもできないのだと割り切り、自分の裁量内にあるものに対して欲望やエネルギーを注いで、真の意味で自由に生きようと言っているのです。
”あの人の家はお金持ちでいつも贅沢してていいな”
”あの子はいつも可愛くて愛嬌もあって頭もいいなぁ”
新しいものを手に入れても、すぐ隣の優雅な暮らしが欲しくなってしまうのは少数ではないはずです。
結果として、自分が本当に望んでいるものは何なのか、何がしたいのか分からなくなり周りとばかり比較していては何も生まれません。
人によって、生活する環境は変わるけど、自分は何をやりたいか?その上で(今ある環境の中で)何をすべきなのか?
この問いを一番に考える必要があると考えさせられました。
興味ないと思いますが、私ならこう考える!
ちなみに私、あぷりこっとのやりたいこととは何なのか本書を読んでいく中で考えていました。
それは、自分自身にとって大切にしなくてはいけないことを見極める、でした。
【後になって○○しておけばよかったと思うなら、今私が感謝を伝えなくてはいけない人を考えるべきだと思った。
知識、努力、実績、自分の中のあらゆるもの全て、普段の生活の中では自分の心に閉まってバレないようにひっそり生きる。
もし、困ってる人がいたり大切にしたい人が現れたら、その大切な人のためにそのエネルギーを使いたい。その為にいつ何があっても対応出来るように普段から蓄えておこう。
ある特定目的を解決する為だけの知識じゃなくて、人生を豊かに見るための学び。】
常に最悪の状況を予測し、目の前のことに全力を注ぐ
愛着を寄せるものがあれば、これらが「そもそもどのような性質を持つか」をあえて口に出して言うように
エピクテトス「人生の授業」
常に起こりうる最悪の時代を想定し備えておくこと。
自分にとって大切な人や家族が急にいなくなってしまったとしたらどうでしょう。
信じられない何かの間違いだと立ち直れずに、これからどうしたらいいんだと嘆き苦しみ、何もかもが手につかなくなるのでしょうか。
もっと、あの時こうしておけばよかったなんて。
でも実際、つらい、苦しい経験はどんなに自分が考えても意識しても避けられません。
どんな結末になっても、それは事実でしかないのです。
だから、私たちはあらかじめいつどんな時に最悪の状況が起きてもいいように覚悟をしていれば、傍から見れば冷酷な人だと思われるかもしれませんが、まぁ仕方がないと冷静に対処できるようになりすごく落ち込むことはなくなるでしょう。
余談ですが、この考えを他人に理解してもらうのは相当難しいと思います。(私の実体験です)
大震災や急な人の別れなど、どうでもいいと思っていて悲しむべき時に無関心であるかのように見えるのだと言います。
「私がその地震のニュースを注意深く見たって気にしたって、来るものは来るものだから」
そう心の中で叫びそうになりましたが、結局この気持ちはしばらく私の中にしまっておくことにしました。
最後に
まだまだ、心打たれたエピクテトスの言葉はあるのですが、今回は一旦ここで終わりにします。
また、その内第2弾もやろうと考えています。
(私が勝手にやりたいだけなんですが笑)
もし、今生きづらい世の中だと感じていて、少しでも本書の内容が気に入っていただけたら、一度読んでみてほしいです。
私たちが普段抱えている問題や悩みは、ずっと何百年も昔から悩まれている永遠のテーマである可能性があります。
そこで、ちょっとだけ哲学というのも一つの選択肢にしてみてはどうでしょうか。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます!
ゆったり書いていこうと思うので、この記録が少しでも皆さんの助けになったり役に立つことができたのなら望外の喜びです。
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