「愛するということ」|エーリッヒ・フロム 愛されたい感情に支配されるな。

読書

はじめに

こんにちは、あぷりこっとです。

いきなりですが、皆さんにとってとは何だと思いますか?

「お金持ちや魅力的な人と出会い、恋に落ちること!」

確かに、お金持ちや魅力的な異性の方と出会い、恋に落ち、結婚するという人も多いいでしょう。

本書では、こう書かれています。

これまで赤の他人どうしだった二人が、互いに隔てていた壁を取り壊し、親しみを感じ、一体感を覚える瞬間は、生涯を通じて最も心躍り、胸のときめく瞬間だ。

奇跡的な瞬間だろうし、素敵ですね。ですが、この種の愛はどうしても長続きしません。

それは、親しくなるにつれて親密さから奇跡めいたところがなくなり、やがて反感、失望が強くなってしまう。現代で言う”倦怠期”と呼ばれるものなのでしょう。

顔や外見は年とともに変化し続け、社会的な評価や地位、魅力的な人の特徴は時代によって変化します。

仮にその要素がなくなっても変わらずにその人のことを好きだと胸を張って言える人は、一体どのくらいいるのでしょうか。

(自分の優越感を満たせるような)魅力的な部分がなくなったら、その人の愛は変化しなくなってしまうということなのか。

自分が好きになるにふさわしい相手に出会えたら、自然と愛は生まれるのか。では仮に、どうなったら私にとって愛すべきにふさわしい相手になるのでしょうか

そもそも、何をもってこの人のことを愛していると言えるのでしょう

考えれば考えるほど分からなくなるような気がします。

ここからは本の内容に沿って、自身の考えも交えながら愛についてゆるく考えていきたいと思います。

一緒に愛について考えていきましょう^^

愛は技術?快感の一種?

「そんなに難しく考えなくていいんじゃない?考えすぎだよ」

「直感でいいんだよ、この人とずっと一緒にいたいと思った人ってことでしょ」

確かに、難しく捉えすぎても恋愛が楽しくないものになってしまいますし。

ですが、恋とは落ちるものではありません

愛されたい、誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

そもそも、なぜ愛されたいのでしょうか

それは、人間は孤独を克服するために愛を求めていると言われています。

寂しさを埋めるために友達にラインをたくさん送ってみたり、嫌われたら怖いから誘いは常に乗ってしまう、常に誰かと繋がっていたいといった想いです。

愛の誤解

”って何なのでしょうか。

冒頭部分と繰り返しになってしまいました。

ほとんどの人は、愛を成り立たせるのに必要なのは対象であって、能力の問題ではないといいます。

愛することは簡単ですが、愛するにふさわしい相手、その人に愛されたいと思えるような相手を難しいと嘆いています。

現代社会の特徴は、現金やカードで自分が買いたいものを買う、これまでも互いに好都合な交換が行われてきました。

間違った愛は、自分の交換価値の上限を考慮した上で、市場で手に入る最良の商品を見つけたと思ったときに恋に落ちます。

まさに私が、”違和感”を感じた部分はここでした。

モノだけでなく、人までもが商品化され、男性は富と権力をアピールし、対し女性は外見を磨き好感を持たれるような聞き方態度を心がけ、常に笑顔を忘れず、他人の役に立ち、それでいて謙虚で反論しない、といった調子。

自分という商品をアピールし、相手から選んでもらう、そんな感覚が私には理解できませんでした。

最後に

この世の中には、愛を題材とした物語や小説が溢れていますが、実際愛って何なんだろうと思っていました。

今までの自分を振り返って、自分に自信がないから相手を少し試すような言動や行動をして安全地帯からしか、アプローチしていないと気付かされました。

その根底にあるのは、”傷つきたくない”といった自己防衛からなのかもしれません。

確かに最初から期待していなければ、不安になることも悲しくなることもないです。

アドラー次のように言っています。

自分に価値があると思える時にだけ、勇気を持てる

ここで言う勇気のこととは対人関係に対して、自ら相手と関わっていことする気持ちです。

深い付き合いや対人関係に入っていかない人は、傷つくことを恐れているのでしょう。

恋愛においても、自分の想いを伝えたからと言って、相手に拒絶されてしまったり、受け入れてもらえないことはあります。

ですが、傷つかないために感情を自分と切り離して、負の感情を感じないように一時的に逃れてたことがあります。その時は、それが最適な解決方法だと思っていたのですが、心のどこかに大きな穴が開いてしまっていました。

そのリスクを背負ってでも自分から先に相手を愛さなければ、愛は返って来ないのも事実です。

「私は誰からも愛されていない気がする」

失敗を恐れて自分を偽り行動しないか、相手に対して目と耳を傾け日常生活から愛の習練を行い、愛を見出すのか。

寂しくなるような心の穴をあけるのは人ですが、その穴を埋めてくれるのもやはり””だと思っています。

色々話してきましたが、愛ってこんなにも複雑で難しいの、と正直思った人もいるのではないでしょうか。

あなたを愛しているから、あなたが必要だ

この考えは、「愛するから愛される」という原則に従っています。

成熟した愛とは、損得勘定なく、無条件で相手の為に尽くし、その人自身や成長のために与えることの人物だと思っています。

職場や友達、生きていく上で人との関わりは決して無くせないもので、この人とは仲良くなれそうにないと思う人もいるでしょう。また、自分の仲いい子が、ある人のことを悪く言っていたとしたら、(間接的だけど)印象が悪くなってしまい、その人と距離を置く関係になるのは残念です。

「この人の態度いつも気に入らないんだよな」

ですが、一度立ち止まることが大切だと気が付きました。

私のその人に対しての態度はどうでしょうか。

意外にも、こちらから意識的にその人を気遣ったり話しかけ、耳を傾けると思ってた人と違うと思えるかもしません。自分のことを機にかけて話してくれる人を悪く思う人はいないでしょう。

これは私の実体験です^^

自分が相手に対する関わり方、接し方を変えれば、相手もそれに応じて変わってくれると信じて、私は特定の人だけでなくすべての人に平等に接していきたいですね。

最後に、私がこの本の中で好きだったフレーズをご紹介して終わります。

あなたを通して、すべての人を、世界を、私自身を愛している

今後も、本を読んで自分の考えや実体験、思ったことを交えながらゆっくりと進めていこうと思います。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

今後もゆったり書いていこうと思うので、良かったらまた覗きに来てください^^

皆さんの愛に対する考えや想いがあったら共有して、考えを深めていきたいと思っています。

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